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2020/08/10【宗教でしか答えられないものとは】

 ある病院関係者の方が、コロナ禍で「死とは何か」ということを普段以上に考えるようになったと話していました。
 

 その方は、仕事柄、患者さんの死に接することが少なくないため、これまでにも「死」の意味を漠然と考えることがあったそうです。

 しかし、それはあくまでも仕事上のことで、ご自身の生活では実感がなかったそうです。

 そこへ今回のコロナ禍で、病院関係者が感染して亡くなったと海外のニュースなどで見聞きする度に、死というものが更に身近に感じられるようになったと言います。

 そこで医学関連の書籍などを改めて調べてみたところ、心療内科や緩和ケアの分野で一部、死に関する記述はあったものの、納得のいく答えは見つからなかったそうです。

 それはそうです、現代の医学は死ぬまでが担当領域であり、死んだ後のことは何も分かっていないのも同然だからです。

 「死とは何か」ということの答えは、宗教の中にあるからです。

 霊的真実からすれば、人は死によってこの世での肉体修行を終えた後も、霊としてあの世に還ってからの生活が厳然としてあります。

 「死ねば何もかも終わり」という唯物的な人生観を脱して、「この世とあの世を貫く幸福」という霊的人生観に目覚めることが「死とは何か」を考える縁になります。

 今こそ、宗教の意義を身近なものとして考える機会ではないでしょうか。