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2020/08/06【日本の主権が次々と奪われる端緒にならないために】

 中国海警局の船艇が尖閣諸島周辺で活動する日数が、最長の111日となったとのことです。

 その中国海警局は軍事色の強い組織ですが、最近では中国軍と連動する動きを強めています。

 これに対し日本側も警戒態勢を厳にしていますが、日本国内の平和勢力(?)などからは、日本の海保や自衛隊は周辺海域から退くべきとの声が聞かれます。

 その理由は、偶発的な軍事衝突を避けるためとのことであり、問題は話し合いで解決すべきであり、これこそが大人の対応なのだそうです。
 

 左翼系マスコミも、「中国の立場で見れば、太平洋に出るために地理的に立ちはだかっているのが南西諸島であり、そこを勢力下に治めたいという発想は自然である」旨の論評を紹介し、平和勢力の主張を補完します。

 しかし、この対応はまさに中国の思うつぼの考え方です。

 もともと、尖閣諸島は100%日本の領土であるにもかかわらず、それを話し合いで解決するということは、日本も何らかの譲歩を迫られるということです。

 つまり、言い掛かりをつけられ、みすみす私財を奪われるようなものです。

 これは、日本の主権が次々と奪われる端緒になるものです。
 

 ですから、中国に付け入る隙を与えない海保や自衛隊の存在は極めて重要なのです。

 このことからも日本の平和を実際に守っているのは、憲法9条ではないということが分かると思います。