ボルトン氏の回顧録では、トランプ大統領の政策の全てが、「次期大統領選で優位か否か」の一点で判断されたとのことです。
だとしたら、なぜ選挙戦に有利なリベラルな政策をトランプ大統領が取らないのか疑問です。
選挙で勝つことだけを考えれば、民主党の支持層を取り込める社会主義的な政策を打ち出すはずですが、トランプ大統領はそれをしません。
そもそも、選挙で優位になるような政策を行う傾向があるのは、選挙制を取っている全ての国の課題です。
実際、日本の全国民に一律10万円を支給する政策も、本来必要でない人にも国費をばらまくことになるので、合法的な選挙買収とも言えるものです。
しかも、仮にトランプ大統領が再選だけを念頭に政策を推し進めてきたのであれば、2期目の4年間は何を目的に政権運営をするというのでしょうか。
それだけを考えても、ボルトン氏の回顧録の内容は眉唾という気がしてなりません。