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2020/05/25【訪問系サービス事業所への支援充実を】

 訪問看護ステーションの看護師などが新型コロナウィルスに感染して、訪問看護サービスを停止せざるを得ない状況が生じ問題になっているとNHKが報じています。

 確かに、人工呼吸器や膀胱留置カテーテルなどを使用している患者さんにとっては、訪問看護が死活的に重要ですから、サービス停止時は代替手段を何としてでも確保しなければならないという切実な問題があります。

 一方で、訪問看護だけでなく、訪問系のサービスを提供している事業所の中には、利用者本人だけではなく、その同居家族に風邪の症状があった場合、訪問職員の感染を防止する観点から、1~2週間程度、サービスの提供を中止しているところが少なくありません。

 もしもサービス提供停止となった場合、利用者にとっては、先の訪問看護と同じ問題が生じることになります。

 こうした問題は、このブログでも何度か取り上げましたが、まだまだ見過ごされがちです。
 

 背景には、医療機関などに比べて脆弱な感染防止対策や、感染への心配があるものと思われます。
 

 しかし在宅で介護を行っているご家族の思いもはできるだけ尊重すべきと考えます。
 

 ですから、厚労省などはコロナ禍にあっても訪問系サービスの提供を行うよう呼び掛けるのであれば、利用者に不利益が生じないよう、訪問系サービスを提供している事業所への支援を、もっと充実する必要があるのではないでしょうか。