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2020/05/06【必要な防衛装備品は遅滞なく整えるべきでは】

 3月末で50年以上に渡って国土防衛の一端を担ってきた戦術偵察機「RF-4」などを擁する日本唯一の偵察航空隊が解散しました。

 実は、このRF-4は私たちにとって案外身近な航空機です。

 大きな地震などの災害が発生したとき、そのすぐ後に昼夜を問わず被災地付近の比較的低い高度を飛ぶ航空機を目撃したり飛行音を聞いたりした人も多いと思いますが、それはRF-4だったかもしれないからです。
 

 戦術偵察機は、航空写真等により敵の動きを探ることが主任務ですが、高い偵察能力を生かして、地震など災害発生時にいち早く現地に赴き、被災情報を関係機関に伝えてきたのです。

 

 戦術や用兵の変化に伴い、今後は最新の無人偵察機などがRF-4の任務の多くを引き継ぐことになります。
 

 RF-4など国防のための装備は、災害時にも有益なものが数多くあります。

 今回の新型コロナウィルスへの対応でも、多くの自衛隊員が活躍しています。

 今後の感染拡大の状況にもよるものの、感染対応の予算を確保するために防衛予算がやり玉にあがる可能性もありますが、必要防衛装備は遅滞なく整える必要があります。