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2020/04/22【日本独自の抑止力の強化を】

 米軍はグアム島に配備している爆撃機を撤退させ、米本土からの運用に切り替えると発表しました。
 

 表向きは、爆撃機を後方に配備し、必要に応じて前方展開することで、爆撃機運用の柔軟性を上げるためとされます。
 

 しかし、グアム島は、中国軍が大量に配備しているとされる中距離弾道ミサイル等の射程圏内にあるため、戦力を温存するために後方に退いたとする見方が一般的です。
 

 即応性という点では、極東の米軍には爆撃機の他に、海軍艦艇に配備された巡航ミサイルや艦載機などがあるので、すぐには戦力の低下とはならないと言われますが、少なくとも中国や北朝鮮に対する威圧が弱まることは事実でしょう。
 

 グアム島が射程圏内ということは、日本列島も同様ということです。

 米軍の後退が顕著になれば、日本として独自の抑止力を高める必要性が高まるのではないでしょうか。