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2020/04/06【感染拡大が中国軍に与えた影響は!?】

 南シナ海で活動していた米空母艦内で、新型コロナウィルスによる感染者が続出し、当該空母は作戦行動が事実上不可能となっています。
 

 これに対し、米軍の西太平洋地域におけるプレゼンスが減少し、その隙を突いて中国軍が台頭することを懸念する声があります。
 

 中国が覇権拡大の意図を持っていることが明らかな中、西太平洋地域の自由主義国家にとって米軍の存在は欠かせないだけに、そうした懸念はもっともだと言えます。
 

 
 一方で、今回の感染拡大は中国軍にとっても無縁ではないはずです。

 むしろ中国自身が感染源であることから、軍事活動への制約は中国の方が大きいと見ても不思議ではありません。
 

 その意味で、仮に中国がより大きな軍事行動を計画していたとしたら、感染拡大はその計画を頓挫させる効果があったかもしれません。

 実際、台湾で独立志向が強い蔡英文総統が再選したことへの中国共産党の危機感や、隠すことが困難になってきた昨年来の中国経済の失速から自国民の目を逸らす意図など、中国にとっては軍事オプションを実行に移す動機があると考えられるからです。

 いずれにせよ、世界が感染拡大の渦中にあっても中国軍のへの警戒感を解くわけにはいきません。