神奈川県内の障害者施設で元施設職員の男が多数の入所者を殺傷した事件の裁判の判決があり、死刑が言い渡されました。
裁判で被告は、終始「障害者は殺しても構わない」という主張を繰り返しました。
こうした主張が間違っていることは誰もが分かってはいるのですが、その間違いを被告に納得させることができなかったことに対し、歯がゆい思いをした人も多かったようです。
つまり、「なぜ障害のある方々が存在するのか」、「なぜ人を殺めてはいけないのか」を、一般の人に対してであっても、明快に説明することは難しいということなのでしょうか。
なぜならば、その問いに対して明快に説明するには、霊的真実を知ることが前提となるからです。
その霊的真実とは、「人間の本質は魂であり、障害があっても魂は完全」ということです。
つまり、魂としては、肉体的な健常者も障害者もないのです。
ですから、障害者は何も理解できないわけではなく、魂では理解できているのです。
だからこそ、一見には表現が十分にできないように見えながら、家族などの身近な人にはご本人の感情が伝わってくるのではないでしょうか。
こうした痛ましい事件を繰り返さないためにも、霊的真実を知って、霊的人生観をもとに生きるという宗教的倫理観を国民全体が持たなければならないと改めて思います。