新型コロナウイルスの感染拡大で、太平洋の島国ツバルが日本を含む感染者が発生した国からの入国拒否を決めました。
感染が限定的な日本としては少しショッキングな話ですが、医療体制が脆弱なツバルの判断として理解できる部分はあります。
このツバルを紹介する際、「温暖化により沈みつつある国」というフレーズがよく使われており、今回の報道でもたびたび耳にしました。
しかし、近年、ツバルの潮位の平均はほぼ横ばいであるとのデータが明らかになり議論になっています。
中には、それでもツバルの海面は上昇していると主張する人もいます。
結局のところ、正確な潮位を測るには何十年もかけて厳密に測定しなければならないとされ、現時点でツバルでは、誰もが納得するような大幅な平均海面の上昇は起こっていないようです。
むしろ、ツバルの一部地域では、海面上昇というよりは波による国土の浸食のほうが問題というのが真相のようです。
これが事実であれば、「温暖化により沈みつつあるツバル」というのは作られたイメージと言えます
一部の環境保護団体は、地球温暖化について「科学者に耳を傾けよ」と説いてCO2の排出削減の必要性を訴えますが、科学に基づくのならば、「人間の活動によって生じるCO2が地球温暖化の主因ではない」というデータも数多く存在するという事実にも耳を傾けねばならないのではないでしょうか。