台湾の総統選挙では、中国共産党と距離をおく民進党の蔡英文氏が再選しました。
台湾の自由・民主・信仰を守る上で、蔡総統の勝利はたいへん重要であったと言えます。
一方で、今回の蔡総統の勝利で、中国は台湾に対し、軍事・外交的な圧力とともに、経済的な圧力も強めてくることが予想されます。
蔡総統も、中国に進出した台湾企業を台湾国内へ回帰することを促す政策を強化し、一定の成果を上げていますが、まだまだ十分とは言えません。
そこで重要なのが日本との関係です。
日本は同じ価値観を共有する国として台湾をもっと助けるべきではないでしょうか。
しかし、蔡総統の再選に際しても、日本の政界からは与野党こぞって反応が鈍い状態です。
こうした台湾に対する冷淡な態度は、中国との国交樹立と引き換えに台湾を見捨てて断交した48年前だけにすべきと考えます。
中国経済のバブル崩壊が近いとの観測がある中で、中国に偏重した経済関係を台湾との関係強化にシフトすることは、日本経済にとってもプラスとなるはずです。