中央省庁の元事務次官が長男を殺害した事件の裁判が続いています。
日本のエリートのトップである事務次官を経験した人物が起こした事件であり注目が集まっています。
被告は、長年に渡り発達障害の長男の家庭内暴力への対応に追われる中で、妻がうつ病になった他、長男が原因で長女が自殺するなど、同情されるべき点があることは事実です。
一方で、いくら同情の余地がるとはいえ、殺人という大きな罪を犯したことは事実であり、その償いをするのも当然でしょう。
この裁判について、NHKは被告のある言葉を報道していました。
それは、「息子のために、毎日祈ってばかりいます。息子があの世で穏やかな日々を過ごせるよう、これからも祈りをささげるのが私の務めだと思っております」という言葉です。
NHKとしては、被告の反省の気持ちを伝える意味でこの言葉を紹介したのでしょう。
実は、「祈り」という言葉の中には霊的な真実が含まれています。
私達地上の人間が、亡くなった方のあの世での生活に思いをはせることは、遺された人の単なる気休めではありません。
この世の人間の祈りは、霊界に通じます。
「波長同通の法則」によって、自らの「思い」と同じ波長の世界に通じるものなのです。
ですから、真の宗教は、「思い」を神仏の視点で善悪の点検をすること、天国に通じるように「思い」を純化することを説いているのです。
思いの力、魂、心、見えない世界、あの世の存在を認めることは、この世とあの世を貫く幸福に繋がるということを、多くの人に知って頂きたいと思います。