英国のジョンソン首相のライバル・労働党のコービン党首は筋金入りの社会主義者です。
そのコービン氏は、富裕層を対象に課税強化だけでなく“最高賃金”の設定を目指しているとされます。
この最高賃金とは、最低賃金の反対で、受けとれる賃金の上限を国が定めることです。
富裕層との賃金格差は埋めがたいと感じている若者を中心に支持があるようです。
しかし、この考え方は、下を引き上げるのではなく、手っ取り早く上を引きずり下ろすということに他なりません。
仮に、最高賃金が導入されれば、いずれその額が引き下げられていくことは目に見えています。
これは、努力次第でいくらでも伸びていけるという可能性を制限することであり、いずれ社会全体が等しく貧しくなっていくものです。
あの英国病を想起させます。
こうした社会主義的な考え方は、英国だけでなく米国や日本などにも広まる傾向があります。
こうした考えを支持している人は、それが社会主義思想だと気づいていない場合もあると思いますが、真っ当な自助努力の精神を否定するような考えには注意が必要です。