香港の区議会議員選挙で民主派が圧勝しました。
投票率が過去最高となる中で民主派が80%以上の議席を獲得する見通しです。
一連の民主化運動で、香港政府やその後ろ盾である中国政府の対応に、明確に「NO」という民意が示されたことになります。
ただ、香港区議会は地方選のようなものであり、国会にあたる香港立法会ではありません。
現在、立法会では親中派が多数を占めていますが、今回の選挙結果を受けて、香港政府や中国政府は、普通選挙をすれば親中派が負けてしまうことが分かったはずです。
ですから、現在、立法会選挙には事実上、民主派は立候補できない状態ですが、香港政府と中国政府が今回の結果を警戒して、ますます立法会選挙で普通選挙が遠のく可能性もあります。
やはり、香港は将来、中国を民主化に導くための鍵になる場所です。
普通選挙は民主主義を行う上で最も基本的な仕組みの一つですから、一国二制度の約束を形骸化させないために、国際社会は香港の選挙を厳しい目で監視する必要があります。