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2019/09/21【政党の離合集散に対する有権者の気持ちを考える】

 前回の衆院選や参院選で、無所属で立候補して当選した議員が、任期の途中で既成の政党に入党する動きが増えています。

 特に、当時の民進党のゴタゴタで無所属になった議員が、今になって立民党などに入党することに違和感を覚える有権者も多いのではないでしょうか。

 そうした議員は、離合集散を繰り返す既成政党を批判して、あえて政党色を出さずに選挙運動を展開して当選した方が多いからです。

 実際、「安倍一強の自民は嫌だけれど、ふがいない野党も嫌い」という思いで、どの政党にも与しない候補者に投票したという有権者も多いと聞きます。

 「どの政党に所属しているか」あるいは「無所属か」ということは投票を決める上での大きな要素ですから、本来であれば辞職をして改めて党の公認として立候補し直すのが筋だと考える有権者も少なくないでしょう。
 

 
 ただ、無所属で政治活動を続けるには限界があるのは事実ですし、小選挙区制度下では公認候補の選定などの各選挙区の事情もあるため、任期の途中で入党することは否定することではありません。

 だからこそ、有権者が納得できるように信条・信念を持って、入党の説明をする必要があるのではないでしょうか。

 無所属を名乗って当選した後に、ある日突然「やっぱり○○党に入党します」ということが積み重なっては、政治家への不満や政治そのものへの不信につながると考えます。