台風15号の影響で千葉県内では停電が続き、住民生活に大きな支障をきたしています。
東京電力は、当初の見込みよりも復旧が遅れていることを謝罪しています。
見通しが甘かったと言えばそれまでですが、倒木などによる電力線の断線が予想以上に広範囲に及んでいることは事実でしょう。
復旧に当たる工事関係者の方々は不眠不休で作業しており、たいへん頭が下がります。
ここで、一つ気になることがあります。
それは、東電が進める福島第一原発事故以降の合理化が、復旧に影響を与えていないかどうかということです。
東電では、配電網の工事にあたる施工業者の新規参入を認め、競争原理を導入するなどして合理化を進めていますが、原発の再稼動が進まず経営が安定しない中、普段から手厚い復旧体制を維持することは困難な話ではないでしょうか。
仮に復旧作業にマイナスの影響が出ているのであれば、原発の再稼動の早期実現を含め、今後も想定される災害に向けての検証を行う必要がありそうです。