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2019/09/03【香港の抗議活動は過激な犯罪ではない】

 香港では、逃亡犯条例案の撤回などを求める抗議活動が続いています。

 ニュースでは、デモ隊の一部が火炎瓶を投げたり、バリケードを破壊したりする様子が映し出されるとともに、地下鉄駅構内で警官隊が市民に暴力をふるう様子も映し出され、現地では暴力の応酬が繰り返されているかのような印象を与えます。
 

 北京政府も、デモ隊のことを「暴徒」や「過激な犯罪」などと呼んで、デモの違法性を強調し、力による鎮圧を正当化しようとしています。
 

 しかし、抗議活動のほとんどは、平和的なものであり、香港当局から不許可となったデモや集会は、主催者が中止を決めるなど、順法的に行われています。

 映像などで伝えられる過激な抗議活動は、あくまでも一部であり、市民が憤りを抑えられていない面もありますが、何者かがあおっているとの見方もあります。

 ですから、ことさら暴力的な抗議活動と強調して伝えるということは、北京政府の思惑を助け、武力鎮圧の口実を与えることにもなりかねません。

 一部で抗議活動が暴力的になっていることは残念ですが、香港市民にとっては、北京政府によって自由がどんどん奪われていくという危機感は、切実であるということを理解する必要があります。

 【参考】:及川幸久 潜在意識チャンネル:https://www.youtube.com/watch?v=y395iUuh5OA