国債の長期金利が過去最低に迫る程の水準になっています。
これは国債を買う動きが強まっているためです。
こうした状況を、財務省は「最近の経済情勢を踏まえれば、別におかしな動きではない」としています。
しかし、資本主義国家でありながら、国債のマイナス金利が常態化すれば、それはもはや資本主義国家の体をなしていないとも言えそうです。
「資本の集中がもたらす効果を」を、もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。
国債のマイナス金利が私たちの生活に今すぐ影響することはありませんが、こうした状況が続けば、私たちの銀行預金もゼロ金利どころかマイナス金利になる可能性も捨てきれません。
政府は10月の消費増税以降の消費の落ち込みを見越して、国民に消費を促しています。
しかし、例えマイナス金利で自分の預金が減ったとしても、将来に明るい展望を見いだせない中では、無駄なものにお金を使う人は少ないと予測されます。