半導体関連材料の韓国への輸出優遇措置撤回に関する一連の問題は収束の兆しがありません。
「韓国から北朝鮮への横流し疑惑」に対して、韓国側は事実ではないと猛反発しています。
問題となっている材料は、「フッ化水素」といわれるもので半導体の製造に不可欠なものですが、核開発にも使われる材料とのことです。
そもそも、日本政府がそのような懸念を韓国側に伝えているのか定かではありませんが、近年、フッ化水素の韓国への輸出が急増しているにもかかわらず、半導体の製造量はその増加量に見合っていないことから、横流しの疑いが持たれている模様です。
ただ、先般の韓国海軍艦艇による海上自衛隊機に対する射撃管制用レーダーロックオン事件の際も、韓国側は北朝鮮漁船を人道的に救助していたとしていますが、救難信号を発していない北朝鮮の木造船の遭難を韓国側がどのように把握したのか納得のいく説明がなされておらず、韓国海軍艦艇が実際にその場で何をしていたのかは明らかになっていません。
こうしたことが積み重なって、日本政府は、文在寅大統領政権への不信が高まっているのではないでしょうか。
うがった見方をすれば、文氏は北朝鮮の非核化を叫びながら、実際は、北朝鮮の核を温存したまま、南北の統一を目指している可能性を疑われてもしかたがありません。
幸福実現党は、文政権誕生以来、核武装した南北統一朝鮮が誕生する危険性を指摘してきました。
幸福実現党は、民主党政権下で防衛費の削減が続く中で、既に国防の必要性を訴えて国論をリードしてきた実績があります。
ですから、幸福実現党の指摘は傾聴に値するものです。
核武装をした2百万人近い軍隊を持った国が隣に誕生したら、日本はどうするのか、万一の事態を事前に考えるのが国防の鉄則です。