10月
23

2020/10/23【中国との往来再開を認めていいのか】

 日本政府は往来再開のための詰めの協議を中国側と行っているとのことです。  ビジネス関係者や両国に跨って家族が住んでいる方など、円滑な往来の再開を待ち望んでいる人が少なくないことは理解できます。  一方で、中国との往来再開で懸念されることがあります。  まず、中国がウィルスを封じ込めたとしていることが本当かどうかということです。   「中国が感染を抑え込んだ」という前提で協議を行っていますが、ウィ…

9月
25

2020/09/25【今の国連への過度な期待は禁物】

 国連総会で中国の習近平主席は、国連を中心として各国と連携して問題解決に取り組む姿勢をアピールし、米国との違いを際立たせる戦略をとっています。    確かに、国連は国際協調の理想のように見えなくもありません。    しかし、常任理事国が拒否権を持つ現在の国連では、常任理事国の利害に反する国際問題を解決することができないという致命的な欠陥があります。    例えば、中国が日本の尖閣諸島を侵略しても、…

9月
17

2020/09/17【新政権には対中強硬姿勢を期待したい】

 ASEAN地域フォーラムでは、南シナ海での中国による違法な海洋支配が問題となりました。  中国は、フォーラムでの孤立を避けるために話し合いの姿勢を示したものの、強圧的な海洋進出の実態を見る限り、妥協するつもりが無いことは明らかです。  こうした中国の強硬姿勢の背景には、ASEAN諸国を圧倒する軍事力を保有していることがあります。  ですから、中国の軍事力を削ぐためには、軍事力で対抗するとともに、…

9月
01

2020/09/01【日本も台湾を公式訪問すべきでは】

 チェコの上院議長が、台湾を訪問して立法院で演説し、台湾の民主主義に支持を表明しました。    これに対し中国は猛反発し、チェコに対し公然と報復を宣言しました。    しかし、チェコ政府は依然として「一つの中国」という中共の考えを支持しており、今回の動きは、あくまでもチェコ上院独自の動きと言えます。  従って、国家間の問題に発展させる中国の態度は、筋が通らないと見ることもできます。  つまり、それ…

8月
24

2020/08/24【自分の国は自分で守る気概】

 毎年8月になると、先の大戦を振り返るテレビ番組が増えます。  30年ほど前は、敗戦で自信を失っていた日本に対して「日本は勇敢に戦ったのだ」という内容の番組もあったように記憶していますが、現在では、「戦争は悲惨で理不尽なので二度と起こしてはならない」ということを強調する内容になっています。    確かに先の大戦では、意に反して戦地に送られたり、戦火の巻き添えになったり、無念の死を遂げられた方々が多…

8月
21

2020/08/21【危惧されるバイデン氏の外交】

 米大統領選の各種報道を見ると、外交に関して、バイデン氏は米民主党の伝統に則り、国連やTPPなど多国間の枠組みを活用する戦略に戻るものとみられます。  これは、よく言えば協調を重視するということですが、実際は米国の存在感を薄め相対的に中国の存在感を高めることになり心配です。    仮にバイデン氏が大統領になれば、中国に対してトランプ大統領以上に強硬な姿勢を取ることは考えられず、最終的には米中の共存…

8月
06

2020/08/07【健全な愛国心は必要】

 終戦の日や原爆の日がある8月は、戦争について考えることが多くなります。  太平洋戦争時の苦しみを思うと、二度と戦争の惨禍を招いてはならないという気持ちは理解できます。    そこで、もしも日本に対して武力行使が迫った場合、究極の選択として、相手に従属するのか、それともいざとなれば命を懸けて自主自立のために戦うのか、どちらを選ぶべきなのでしょうか。    仮に前者であれば、その時点での戦争は回避さ…

8月
06

2020/08/06【日本の主権が次々と奪われる端緒にならないために】

 中国海警局の船艇が尖閣諸島周辺で活動する日数が、最長の111日となったとのことです。  その中国海警局は軍事色の強い組織ですが、最近では中国軍と連動する動きを強めています。  これに対し日本側も警戒態勢を厳にしていますが、日本国内の平和勢力(?)などからは、日本の海保や自衛隊は周辺海域から退くべきとの声が聞かれます。  その理由は、偶発的な軍事衝突を避けるためとのことであり、問題は話し合いで解決…

8月
03

2020/08/03【国家安全法は外国人でも安心はできない】

 中国が制定した国家安全法は、容疑者の国籍や行為を行った場所を問わずに適用できるとあります。  実際に中国政府は、米国籍を持つ香港出身の民主活動家を指名手配しています。    つまり、我々日本人も中国共産党政権から疎ましいと見なされれば、指名手配される可能性があるということです。    ただ、中国共産党を快く思わない日本人は多いと思われるものの、だからといって日本国内で日本人が逮捕されて中国に引き…

7月
27

2020/07/27【中共による尖閣諸島侵攻の脅威が高まる】

 台湾周辺で中国軍の動きが活発化しています。  外国の複数のメディアは、中国軍が台湾進攻の準備を進めていると指摘しています。  実際、台湾軍は今月に入って高度の警戒態勢を敷いている模様です。    もともと中国共産党(中共)にとって台湾統一は悲願ですが、ここにきて習近平政権が台湾進攻に踏み切る理由として、経済政策の失敗、新型コロナウィルスの感染拡大、中国南部での大洪水などから、国民の目を逸らし政権…