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2017/08/14【加計学園問題の本質とは】

 加計学園の獣医学部新設について、先週、文科省は設置認可の判断を延期したとの報道がありました。

 政府の国会答弁等からは、獣医学部の増設は必要であり、加計学園や加計学園に協力している今治市などに法的な瑕疵は無いということでしたから、従来であればすんなりと認可されてもおかしくありません。
しかし、判断を延期したというのは、加計学園問題での疑惑が晴れていないとする世論の動向を意識したということでしょうか。

 しかし、この問題の本質は、設置申請者が安倍首相のお友達だからうんぬんということではなく、現在の制度が憲法で保障された「学問の自由」を妨げているということに他なりません。

 例えば、大学設置認可の条件の一つとして、既に「建物が存在する必要がある」というものがあります。

 しかし、ものの道理からすれば、認可後に建物を建設するのが当たり前です。
なぜなら、認可前に建設すると、不認可になった場合、その建物は無駄になるからです。しかも、不認可の判断を下しても、文科省は何ら責任を取りません。

 こうしたリスクを取ってまでも大学や学部の新設を申請するには相当な覚悟が必要になり、大学や学部の新設の大きな参入障壁になっていると言えます。

 この問題を指摘しているのは幸福実現党です。
他の政党は、ワイドショー的に加計学園問題を追及していますが、大切な国会審議の時間を浪費してはならないと考えます。

 このように、幸福実現党は物事の本質が見えています。

【参考】:8月10日付幸福実現党プレスリリース「加計学園」獣医学部の認可判断延期を受けて(党声明)https://info.hr-party.jp/press-release/2017/5268/