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2017/01/13【トランプ革命が日本の農業にもたらす影響】

 トランプ次期大統領の就任前の記者会見が行われました。
会見の内容は、トランプ氏が選挙戦やその後のSNSなどで発信していた内容と、概ね同じだったのではないでしょうか。

 先の国会では、大荒れの中でTPP関連法案が成立しましたが、今回の会見では、TPPについての言及は有りませんでした。
ですが、トランプ氏は公約通りに大統領に就任して早々、TPPから離脱するものと思われます。

 TPPは米国抜きでは事実上、発効しない仕組みとなっているため、米国が離脱すればTPPは宙に浮くことになります。
TPPに反対する日本の農業従事者などからは、TPPが発効しないことを歓迎する声があります。

 しかし、今回の会見で、トランプ氏は日本を名指しして貿易の不均衡を批判しているので、TPPが発効しなくても、トランプ氏は日本に対して貿易のルールの変更を求めてくることは明らかです。
それは、農業分野でも同じで、TPPよりも厳しい条件で貿易協定を求めてくることは容易に想像できます。

 TPPは日本の農業を変革する起爆剤としての役割も期待されていましたが、今後の交渉次第では、「トランプ革命」が日本の農業に、より大きな変革をもたらすことになるかもしれません。