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2017/01/07【生前退位の論点整理を行う前に】

 天皇陛下の生前退位を巡る政府の有識者会議は、今月を目途に論点整理を行う予定とのことです。
 

 有識者会議のこれまでの検討内容は、「今上天皇一代に限って特措法により認める」、「皇室典範の改正により恒久的な制度とする」という2つが柱となっているようです。

 ご高齢の天皇陛下の身を案じる国民感情も理解できますが、「日本国の象徴」であり、「神道のトップ」でもある天皇という地位は、たいへん重いものであるということを、まず心に留めておくべきではないでしょうか。
 

 ですから、特に、民進党や共産党などが主張している「法改正による退位の恒久制度化」は、天皇の地位を大臣など官庁の「一ポスト」に貶めている感じがしてなりません。

 今上陛下は多くの国民から篤い尊敬を受けているご存在です。
よって、今後、天皇の地位が「一ポスト」のような存在として定着した場合、未来永劫に渡って皇室が尊敬をもって存続されていくのか不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
関係の方々が慎重に議論されることを願いたいと思います。

※:大川隆法著『繁栄への決断』幸福の科学出版https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1785