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2016/10/23【共同訓練の機会を増やすべきではないか】

 英軍の最新鋭戦闘機「タイフーン」の部隊が初来日し、自衛隊との共同訓練を開始しました(※)。

 普段は共同訓練を行うことのない外国の部隊や異機種との訓練は、得るものが多いとされます。
自衛隊は在日米軍との訓練を行うことが多く、それ以外の国の部隊と訓練することがあっても、そのほとんどは米国製の機体を使用しています。
今回、自衛隊が英軍のそれも欧州製の機体と訓練を行うことは、日英両軍にとって有意義な経験になることでしょう。

 日本は、様々な経緯により、米軍以外の外国との戦闘訓練を行うことがあまりありません。
しかし、対中国を踏まえれば、民主主義など価値観を同じくする周辺国との軍事交流を深めるべきであると考えます。

 韓国は、歴史問題での国民感情もあって竹島に関連して日本を仮想敵国と見なしている節もありますが、米国製の装備を多数導入するなど、自衛隊の装備との親和性も高く、本来であれば、対北朝鮮でも連携する価値は十分あります。

 また、台湾は、中国の反発があって米軍とすら共同訓練を十分に行えない状況にありますが、台湾だけでなく沖縄を防衛するために日台が軍事的な交流を持つことは中国に対する大きな牽制になります。

 共同訓練は同盟関係がなくても行えます。
日本は地域のリーダー国家として、安全保障の分野でも世界に貢献すべきと考えます。
安全保障関連法が成立しただけではまだまだ不十分ではないでしょうか。

※:10月22日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/161022/plt1610220020-n1.html