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2015/08/05【本当に日本のためになるのはどちらか】

 自民党の若手衆議院議員である武藤貴也氏による安保法制関連のインターネット上の書き込みが批判を浴びています。
安保法制に反対しデモなどを行う若者グループに対し、武藤氏が「『戦争に行きたくない』という極端な利己的な考え」とツイートした部分が特にやり玉にあがっているようです。

 ここで、武藤氏の他の発信内容を見てみると、例えば自身のフェイスブック上では以下のように述べています。↓
「『SEALDs』の方が仰る『だって、戦争に行きたくないもん』という自分個人だけの感情で、今議論されている平和安全法制に反対するのは、田中最高裁長官の言うように『真の平和主義に忠実なものとは言えない』と私も考えます。誰もが戦争に行きたくないし、戦争が起こって欲しいなどと考えている人はいないと思います。しかし他国が侵略してきた時は、嫌でも自国を守るために戦わなければならないし、また世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます。」←以上

 
 武藤氏の側と若者グループの側は、どちらも「戦争に行きたくない」という考えは同じですが、「侵略を受けた際は、国や国民を守るために戦うことも辞さない」という気概があるかないかの違いにも感じられます。

 よって、インターネット上の書き込みの一部分を捉えて問題視するやり方は、国会議員が自由な発言をすることを委縮させ、私たち有権者が国会議員の本音を知る機会を奪うことにも繋がりかねません。
それは、結局、国民の不利益に繋がるのではないでしょうか。