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2015/04/17【神仏を敬う心を】

 全国の寺や神社の建物に、油のような液体がかけられるという被害が相次いでいます。
いずれの建物も国宝や文化財に指定されているなど重要なものばかりです。

 兵庫県内でも、伊弉諾神宮や保久良神社で同様の液体と見られるシミが見つかっています。
この内、伊弉諾神宮はイザナギ命とイザナミ命を祀っていることで知られる由緒ある神社です。

 被害が全国規模で広がっているため、単独犯によるものなのか、報道に呼応した模倣犯が相次いでいるのか、真相は分かっていませんが、全国の神社仏閣ではパトロールを強化しています。

 今回のような犯行は、文化財保護法違反や器物破損に該当すると思われ、刑事上も罪を問うべきですが、それ以上に神仏を穢しているという点で許されるものではありません。

 日本は無宗教の国と言われることもありますが、本当は古来より生活の隅々でも神仏を敬ってきた国民です。
しかし、最近では左翼思想が復活しつつあるのと同時に、神仏を軽んじる風潮が蔓延りつつあると感じるのは私だけでしょうか。

 左翼思想は裏を返せば唯物思想です。
この世が全てであるとしてこの世の生きやすさだけを求める考え方は、人々を本当の幸福には導かないということを、多くの人は心の奥底では感じているのではないでしょうか。神仏を敬う心を忘れてはなりません。