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2014/04/10【中国に飲み込まれるとどうなるか】

民主化を求める学生のデモを中国政府が武力で弾圧した天安門事件から今年で25年になるのに合わせ、香港で天安門事件を扱った記念館の開設が計画されていましたが、当局と見られる圧力により開設が不許可となっています(※)。

香港が中国に返還された当初は、香港の民主政治や自治、言論の自由が保障され、中国は外交と防衛のみを担うはずでしたが、香港の自由はじわじわと中国政府により制限されています。

天安門事件は、自由を求める中国国民の象徴のような事件ですが、中国国内においては、全く報道されていません。

天安門事件については、NHKも過去に「クローズアップ現代」という番組で、天安門事件では虐殺は無かったとする内容を報道したことがあります。

事件後、国際的な圧力などにより、中国政府が事件での死者数を319人と発表しているにもかかわらず、「クローズアップ現代」ではまるで事件を矮小化するかのような報道でした。

しかし、天安門事件での犠牲者数は、中国政府の発表を大きく上回ると考えられており、天安門事件では実際には大量虐殺が行われたということが世界中の認識になっています。

中国政府が隠そうとする天安門事件を、けっして風化させてはなりません。

中国に飲み込まれた地域は、結局はチベットやウイグルのように中国の意に沿うよう強制されるようになることを頭に入れておくべきです。

※:4月8日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/chn14040819140003-n1.htm