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2011/06/13 【リビア西部で24人死亡 反体制派と政府軍が激戦】

【リビア西部で24人死亡 反体制派と政府軍が激戦】2011年6月13日 産経より

リビア政府軍と攻防を続ける反体制派は12日、首都トリポリ西方約50キロの西部ザウィヤで11日から激しい戦闘があり、13人が死亡したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。

一方、政府軍は12日、いずれも反体制派の拠点であるトリポリ南西約160キロのゼンタンや西部ミスラタを砲撃し、ゼンタンで5人、ミスラタでは6人がそれぞれ死亡した。

ザウィヤは周辺に巨大製油所や原油積み出し港がある要衝で、反体制派が2月に制圧したが、3月にカダフィ政権が奪還していた。

リビア軍は戦闘に伴い、カダフィ政権を離脱した高官らの脱出路で、チュニジアからの物資供給路でもあるトリポリとチュニジアを結ぶ幹線道路を封鎖した。

政権側はミスラタなどを除く西部の大部分を制圧していたが、最近になって反体制派が盛り返している。

引用、以上。

戦線の膠着状態の続いていたリビア内戦ですが、反体制派が着実に勢力を盛り返しています。

反攻作戦のポイントは東部ではなく、西部の山間部で起こっていることです。

山間部はカダフィに反対する部族が掌握しており、陸路ではチュニジア国境に接しているため、政権の高官なども脱出ルートに選んでいるところです。

政権側は今後、山間部でのゲリラ戦闘にも従事することになり、カダフィの掌握している都市はトリポリ周辺に縮小していく可能性が高くなりました。