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2011/05/31 【全国学力テスト、今年度は中止=統一実施日、設定困難-文科省】

【全国学力テスト、今年度は中止=統一実施日、設定困難-文科省】2011年5月26日 時事より

文部科学省は26日、東日本大震災の影響で延期していた2011年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を中止することを決め、同日付で都道府県教育委員会に通知した。

当初、4月19日に実施する予定だったが、大震災の影響で延期。

2学期以降に行うことも検討したものの、被災地の学校などで統一した実施日を設定するのが困難と判断した。

全国学力テストは小学6年と中学3年が対象。

希望する教育委員会や学校に対しては9月下旬に作成した問題と解答を配布する。2011年 5月27日

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【全国学力テスト中止決定で目標達成困難に】2011年 5月27日 大分放送より

震災の影響で今年度の全国学力テストは中止となりました。

県は今年度までに「学力の九州トップレベル」という目標を掲げていましたが、指標となるテストの中止で達成は困難になりました。

文部科学省は東日本大震災の影響で延期となっていた今年の全国学力テストを中止することを決め、27日全国の自治体に通知しました。

2007年にスタートした全国学力テストで県の小中学生の水準は低迷しています。このため県は今年度までに学力テストで九州トップレベルとなることを目標に掲げてきました。

しかし指標となる学力テストが中止となったことで、目標達成は困難になりました。

文部科学省では、希望する学校については、すでに作成している問題と解答を9月下旬をめどに配布するとしていますが、採点などは行わない方針です。

引用、以上。

文科省は、東日本大震災の影響で延期していた今年の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)を中止することを決めました。

確かに、宮城県、岩手県、宮城県等で被災した学校については、学習環境が十分ではなく、復興の道筋が付いてから全国学力テストを実施したほうが良いと思います。

しかし、宮城県、岩手県、宮城県等で被災した児童数は正確な人数の統計は発表されていませんが、転校した児童数は1万1000人と言われています。

そこから類推するに、被災した学校の児童数は多く見積もっても、全国の児童数数から見ると割合としては1%にも満たず、全体の統計に有為な影響を与える程ではなく、なぜ、全国で中止する必要があるのか理解に苦しみます。

かねてより、日教組が学校や教師の格付け(評価)を嫌い、「学力テストの中止」を強く要求しており、民主党政権になってからも、学力テストの抽出方式に変更になりました。

今回も学力テスト中止も含め、様々な形で「学力テスト」を阻害する勢力を感じます。

大分県は日教組の強い影響から脱し、「学力の九州トップレベル」を目指していましたが、指標となる学力テストの中止で達成が困難な状況になっています。

「学力テスト」という指標、モノサシが無くなれば、学校や教師の評価、モノサシは「生徒が生き生きしている」といったような抽象的な評価しか残りません。

学力テストの中止は「脱ゆとり」の教育再生を目指す上で、重要な損失をもたらすことは間違いありません。それは教師や生徒の競争を忌避する日教組の思う壺でもあります。