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2019/02/05【与野党間の批判、その根拠が揺らいでいる】

 麻生副総理は、少子高齢化問題について、「子供を産まなかったほうが問題だ」などと発言し野党から批判されています。
 

 発言が、子供を産みたくても産めなかった人などを含めて産まないことが問題であるとの主旨であれば、批判されて当然ですが、発言の前後の文脈を見れば、「少子高齢化は高齢化ではなく少子化のほうが問題である」との主旨であることは明らかのようです。

 野党側に都合よく利用されてしまうような発言をした麻生氏の脇が甘かったと言われればそれまでですが、閣僚の言葉の揚げ足を取って批判を繰り返す野党側の姿勢にも疑問を感じます。

 同じ日、森友問題で、野党が工事業者から聴取した内容についての野党側の発言が、「(工事業者の)発言の一部のみを引用し、都合よく発言内容を合体したため、全く異なる意味内容となっている」として工事業者から反論されています(※)。

 この反論が事実であれば、麻生氏への批判と問題の本質は同じです。

 厚労省の統計不正問題などで政府の発表に対する不信がある一方で、野党側からの政権批判についても、その根拠が正しいのだとうかと疑問を抱かざるを得ません。

 与野党を問わず既成政党によるこうした問題の積み重ねが政治不信へと繋がっているのではないでしょうか。

 ※:2月4日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20190204/k10011803351000.html