厚生労働省の勤労統計の不正問題で、政府は2019年度予算案を閣議決定し直すという異例の対応を取りました。
私たち一般国民の感覚からすれば、閣議決定し直すとしても総額は同じにして予算を組み替えるというのが筋のように思いますが、政府は6億5千万円上積みし、その上積み分をあっさりと赤字国債の発行で賄うことを決めてしまいました。
安倍政権では、2019年度の国債発行額を2018年度に比べて1兆円程度抑制する予定ですが、そうした努力に水を差すことになってしまいました。
また、公債残高が約9百兆円にものぼることを踏まえれば、例え国債発行額を1兆円削減したところで、新たに30兆円を超える国債を発行しなければならない財政状況では焼け石に水です。
幸福の科学の大川隆法総裁は直近の法話で、「基本的にはやはり、二宮尊徳精神しかないのです。王道はないのです。コツコツと働いていくことが大事だし、もし会社や役所、政府、地方公共団体が赤字であるならば、赤字の時にすべきことははっきりしているのです。勤勉に働いていただくことしかないのです(※)」と述べています。
借金があれば、コツコツ働いて返済するのが当たり前です。
これは民間企業だけでなく国に対しても言えることです。
ですから、政府は、役所の労働生産性を更に上げる努力が必要ですし、国民に対しても地道に働くことの大切さをもっと説くべきだと考えます。
折しも“勤労統計”が問題となっていますが、このままでは、日本人の勤労の美徳が失われて国力がどんどん衰退することにもなりかねません。
※:1月26日付The Liberty Web https://the-liberty.com/article.php?item_id=15359