中国が「レールガン」を近く実用化するとの報道があります(※)。
報道の真偽は定かではありませんが、早ければ1、2年で艦載型が実用化されるとの見方があります。
各国が開発競争を繰り広げているレールガンは、電気の力で弾丸を加速して発射するもので、従来の薬きょうを使う砲熕に比べて格段に効率よく弾丸に運動エネルギーを与えることができるため、長射程で低コストの兵器となり得ます。
こうしたレールガンの配備は、従来の戦闘を一変させるかもしれません。
中国が世界に先駆けて次世代の兵器を実用できたとすれば、それは、好調な経済を基に潤沢なリソースを開発に充てることができたためと言えます。
中国は、1960年代に核兵器を開発した際は、国力が十分でなかったため、経済発展や他の兵器の近代化にある程度、目を瞑らざるを得ませんでした。
しかし、今では、世界2位の経済力を背景に、あらゆる分野での兵器開発や略奪的な経済進出が可能となり、覇権を拡大させています。
中国は、得た富を国民生活の向上にも充てているように見えますが、それはあくまでも中国共産党の一党支配を守るためと言えます。
一党独裁の全体主義国家である中国が、このまま経済的にも軍事的にも力をつけていけば、世界から自由がどんどん失われていくことは明らかです。
中国が軍拡路線を変えない以上、中国を儲けさせることは世界にとってマイナスとなります。
ですから、トランプ大統領による貿易戦争に手を焼いて日本に擦り寄りつつある今の中国には、毅然とした態度で臨むことが必要です。
よって、今は、日本にとって、中国が経済支援の対象ではないと考えます。
中国との関係で一時的に経済的な損失を被ったとしても、長い目で見れば世界にとってプラスとなるからです。
※:1月5日付CNNニュースhttps://www.cnn.co.jp/world/35130863.html