ラジオで、夏休み中の子供からの質問に各界の一流の専門家が答えるという番組がありました。
その中で、「人はなぜ生まれて死ぬのか」という子供からの質問に対して、科学の専門家の先生が回答していました。
その先生の回答は、生物を構成している細胞は分裂する回数が決まっているからいつかは死んでしまうということ、本人が死んでも生命は子供たちに受け継がれていくなどということでした。
その先生も、たいへん苦労をされて答えていらした様子でした。
しかし、あくまでも科学的な立場としての回答であり、「人はなぜ生まれて死ぬのか」という問いの答えとして、腑に落ちたという人はそう多くは無いのではないでしょうか。
近年で言うところの科学的な立場とは、言い方を変えれば唯物的な立場です。
しかし、唯物論の解釈では人生が空しく感じられてしまいます。
また、現代の哲学が論じている人生観も唯物的解釈の域を超えません。
やはり、「人はなぜ生まれて死ぬのか」という問いに対する答えは、宗教的な理解が必要です。
霊やあの世の存在を認めることなくして、人生の深い意味を解き切ることはできません。
霊的な真実を認めることで、人は生老病死の苦しみから逃れることができるのだと考えます。