NHKスペシャル「届かなかった手紙 時をこえた郵便配達」という番組が放送されました。
太平洋戦争中、連合国が戦場で戦利品として押収した日本兵の手紙を、番組が日本の関係者を探し出して届けるといった内容です。
番組では、「配達先で見えてきた手紙に秘められた様々なドラマから、知られざる戦争の一断面を描き出す」としています。
その番組の中で、南方で戦死したある日本兵の遺言とみられる手紙が紹介さました。
内地に残された家族に宛てた言葉などが書かれており、戦後73年を経て届いた手紙に、親族の方々は感謝している様子でした。
家族を残して戦場に散った兵士の無念の気持ちを思うと、遅きに失したとはいえ、手紙が家族に届いたことは、何らかの弔いになるかもしれません。
ただ、その手紙には、自らが戦死したら柳行李に入った私物を開けずに焼却処分してほしい旨が記されていましたが、番組ではその私物の一部を放映していました。
戦後、手紙は届かなかったわけですから、親族の手で柳行李が開けられていたとしても仕方のないことですが、手紙の内容を把握している番組が、遺品を放送していたことに少なからず違和感を覚えました。
もちろん、番組の趣旨に賛同したご家族の了解を得た上での放送だと思いますが、番組制作側にはもう少し遺言を尊重する配慮があってもいい気がしました。
先の大戦では、たいへん多くの方が亡くなりました。
亡くなった兵士の方々は、本意でなかった方もいたとは思いますが、「靖国で会おう」と誓って戦場に散っていきした。
実際に、霊的には、靖国に戻った英霊も数多いると言われています。
にもかかわらず、政治的な理由から、靖国神社に代わる公的な追悼施設を建てるべきとの声が聴かれます。
霊的な真実に配慮することなしに、こうした追悼施設を新たに建てることは、「靖国で会おう」と誓って戦場に散った英霊への配慮が足りないように思えます。
ですから、真に慰霊をするのであれば、まずは霊の存在を認めることから始めるべきではないでしょうか。
その上で、先の大戦で亡くなられた全ての御霊に対し、心から哀悼の意を捧げ、恒久的平和を祈念し、平和の実現に向けたゆまぬ努力を続けることを誓うべきであると考えます。
【参考】:8月15日付幸福実現党プレスリリース「終戦の日にあたって(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2018/6931/