海上自衛隊の7番目のイージス艦「まや」が進水しました。
戦闘システムの高度化と共に、電気とガスタービンのいわばハイブリット推進システムを装備した同艦は、今後、日本の防衛に大いに寄与することになるはずです。
護衛艦の艦名は、旧日本海軍に在籍した艦名を引き継ぐ例が多くあります。
今回の「まや」は、旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」に由来しますし、他の6隻のイージス艦の艦名も旧日本海軍の戦艦や重巡洋艦に由来しています。
こうした命名方法に対し、軍国主義だった旧日本海軍を想起させるとして批判する声があります。
確かに、先の大戦では旧日本海軍も多くの戦死者を出したのは事実であり、関係者にとっては辛い思い出という人もいることと思います。
しかし、先の大戦で亡くなった英霊は、軍国主義の犠牲者として無駄死にした訳ではありません。
数多くの英霊の尊い犠牲により、今の平和で繁栄した日本があるということを忘れてはならないのです。
先の大戦では、旧日本海軍の多くの艦艇が傷つき戦没しました。
そうした艦艇1隻1隻に物語があり筆舌に尽くし難い人間模様があったのです。
ですから、そうした1隻1隻の歴史を忘れないために、現代の自衛艦が艦名を引き継ぐことには意味があると考えます。
教訓とすべきことや反省すべきことはあるでしょうが、旧日本軍的なものは全て悪などと言うことはありません。
もちろん、戦争を賛美することには反対ですが、戦後のアジア全体の植民地からの解放と地位向上に日本が寄与したことは否定できないのです。
先の大戦で日本が果たした役割を客観的に見直すことが、いわゆる自虐史観の払拭に繋がるのではないでしょうか。