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2018/07/06【中国はこのまま軍事拡張を続けられるのか】

 中国軍は、排水量1万トンを超える最新鋭の大型駆逐艦を相次いで進水させました(※)。

 同艦は、火力やステルス性能、情報処理能力などを強化しているとされ、今後、就役する予定の空母と合わせて、いわゆる空母機動部隊の中核をなすものと見られています。

 一方、米軍は、同様に火力やステルス性能、情報処理能力などを強化した先進的な大型駆逐艦の配備を始めましたが、予算縮小の折、想定される戦闘形態が変わったなどとして、能力を制限した3隻の建造で打ち切りとなりました。

 同型艦が10隻建造されるとの見込みもある中国とは対照的です。
 

 トランプ大統領は、前政権までの国防予算縮小の方針を転換し、海軍の艦艇を大幅に増強する方針を示しています。

 今後、トランプ減税の効果が表れて企業業績改善による税収増で、国防費に充てられる予算が増えることが予想されるので、新型の大型水上戦闘艦艇の建造計画が復活するかもしれません。
 

 同時に、トランプ大統領は、中国に対して貿易戦争を仕掛ける構えです。

 それは、目先の対中貿易赤字の削減や国内製造業の保護といった目的があると考えられていますが、その先には、中国の貿易黒字を縮小させて軍事拡張の原資を断つ戦略があると見られます。
 

 世界最強の米軍の再構築を目指しつつ、中国の好調な経済を背景とした軍事拡張を押し留めるというトランプ大統領の戦略に、世界の警察官復活を期待したいと思います。

 その上で、中国に対し、「自由」、「民主」、「信仰」というものを打ち込み、世界の脅威とならないように変えていく必要があります。

※:7月4日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/180704/wor1807040025-n1.html

【参考】:7月4日付The Liberty Web https://the-liberty.com/article.php?item_id=14630