政府与党は働き方改革法案の成立に意欲を見せています。
野党によるモリカケ問題追及の矛先を逸らしたい思惑も見て取れますが、働き方改革法案は国民生活や国の活力にとって重要なのだそうです。
一方で、パート含めると日本の労働時間は既に米国よりも少ないですし、日本の有給休暇の取得数は世界の中では低水準ですが、世界的に見ても多い日本の祝日を合わせれば、日本の休暇日数はやはり米国よりも多いとのデータもあります。
にもかかわらず、政府が率先して、国民に対し「そんなに働くな」と言っているのですから、「本当に日本の将来は大丈夫なのかな」と感じるのは私だけではないはずです。
労働時間を少なくするという考え方の中には、「労働は悪である」との考え方が入っているように思えてなりません。
もちろん労働時間以外に、家族と過ごす時間や趣味に費やす時間を優先するなど、個人の価値観も尊重すべきですが、何よりも仕事を優先したいという価値観もあっていいのではないでしょうか。
現在公開されている映画「さらば青春、されど青春。」の中で主人公が、自らの俗世間的な幸せの全てを捨てて、人々の真の幸せのために使命を実現する道を選び取る姿に感動を覚えました。
人々を救うヒーローは、一律に規制を掛けられた中からは生まれてこないのではないでしょうか。