幸福の科学の大川隆法総裁の著書に『この国を守り抜け』があります。
民主党政権下の2010年に刊行されたこの一書には、増大する中国や北朝鮮の脅威に対し、日本の保守回帰の必要性が説かれていました。
下野した自民党が民主党政権を攻めあぐねる中で、民主党政権の政策の何処が問題で何をしなければならないのか、的確にその方向性を示していました。
その後、大川総裁の読み通りに民主党政権が倒れると同時に、大川総裁の示した政策を次々に踏襲する形で安倍首相が政権に復帰しました。
始めのうちは順調だった安倍政権でしたが、幸福実現党の訴えに反して消費税増税を断行した辺りから雲行きが怪しくなりました。
今では、官僚の問題が相次ぐなどして政権の足元が揺らいでいます。
そうした中で、今度は国際情勢が流動化し、日本の外交手腕が問われる事態となっています。
北朝鮮は日本との首脳会談の用意があることを示し、何を要求してくるか見通せませんし、中国も外交攻勢と同時に日本周辺での軍事行動を活発化しています。
しかし日本としては、来年は天皇交代に関する一連の行事が、再来年には東京オリンピックが控えており、事を荒立てたくないという力が働き、外交で強い姿勢で臨めない状態が続きます。
これでは、足元を見透かされて、日本の国益を損なうことになり兼ねません。
自民党本部ビルには、この書に呼応するかのように「この国を守り抜く」という大きな垂れ幕が下がっていました。
本当に「この国を守り抜く」という強い意志があるのならば、妥協することなく本書が示す「正義」を実現して頂きたいと願います。