今年の冬は北陸地方を中心に例年にない大雪となっています。
北陸地方に住む知人は、「雪かきをしても、雪かきをしても、降り続く雪にはうんざりだ。その上、この寒さだ。温暖化なんて実感できない」と、ほとほとあきれた様子で話していました。
気象台によれば、この冬の寒さは、太平洋の赤道付近の海水温が下がるラニーニャ現象の影響で、日本付近に大陸からの寒気が流れ込みやすくなっていることが原因とのことです。
地球温暖化が進むと気候が極端化するので、この冬の例年にない大雪も温暖化の影響ということなのでしょうか。
しかし、温暖化すれば暖かくなり、寒冷化すれば寒くなるというのが一般の人の感覚ですから、大雪の影響をまともに受けている人々にとっては、温暖化の影響なんて信じられないというのが正直な気持ちだと思います。
確かに、温暖化により洪水被害などが増えれば人間社会に与える影響は大きくなりますが、もしも寒冷化するようなことがあれば、人間社会に与える影響は温暖化以上に深刻ではないでしょうか。
実際、人類史上、地球規模で温暖化と寒冷化を繰り返してきましたが、温暖期には人類の活動が活発化して文明が発展しています。
近年の地球の平均気温は二酸化炭素の上昇に伴い確かに上昇していますが、その二酸化炭素濃度の上昇分は、本当に人間活動の影響なのかと疑問を呈する専門家もいます。
人間活動に関係なく、地球の温暖化や寒冷化が周期的に繰り返されるのであれば、もしも寒冷化している場合、逆に人間活動によって生じる二酸化炭素が寒冷化を緩和する手段になり得ます。
様々な説が飛び交う中で、温暖化は有力な説ではありますが、あくまでも仮説に過ぎません。
その仮説を前提に、全ての政策を立てて実行することにリスクは無いのでしょうか。