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2018/01/22【つなぎ予算の不成立は対立のための対立か】

 トランプ政権と野党である民主党を中心とした連邦議会の対立で、いわゆる「つなぎ予算」が成立せず、政府機関の一部が閉鎖される事態となっています。

 こうした事態は、2013年のオバマ政権以来です。

 米上院では、与党の共和党が多数を占めているものの、予算成立に必要な議席数には足りず、そのため民主党の協力が不可欠です。

 民主党側は、トランプ政権の移民政策について反発しており、つなぎ予算の成立に反対しています。
 

●2013年につなぎ予算が16日間成立しなった際は、当時の民主党オバマ大統領と野党であった共和党が対立し、オバマ大統領は「予算と直接関係がない関連条項が盛り込まれた予算案には署名しない」などと反発していたと記憶しています。
 

 であるならば、民主党側もつなぎ予算の成立に関して対立する不条理を理解しているはずですから、民主党側の行動はトランプ政権に打撃を与えるために駆け引きをしているだけと言わざるを得ません。
 

●トランプ政権の発足から1年が経ちますが、依然としてトランプ大統領に対する報道はネガティブなものばかりに見えます。

 しかし、トランプ大統領が選挙公約で掲げていた主な政策は、政権運営1年でその多くを実施済か着手済みとなっています。

 「トランプ政権誕生で米国経済はガタガタになる」とか、「トランプ大統領が実施した政策は、大統領権限で実効できるものばかり」などという批判は、結局、誤りであったことが明らかとなりました。
 

 トランプ政権の成果を正当に評価すれば、トランプ政権の誕生は米国だけでなく世界にとってもプラスとなることが分かります。

 米議会も対立のための対立を乗り越えて欲しいと考えます。

【参考】:1月21日付「The Liberty Web」  http://the-liberty.com/article.php?item_id=14026