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2017/09/11【日米分断のプロパガンダに乗ってはいけない】

 10日夜のNHKスペシャルで、沖縄に核兵器が配備されていたとする内容をスクープドキュメントとして放送しました。

 番組では、沖縄には1,300発もの核兵器が置かれたアジアの拠点だったとし、1962年のキューバ危機の際は沖縄が核戦争の瀬戸際に立たされていたなどとする内容を、当時の関係者の証言や米政府の資料をもとに放送していました。

 この番組を見れば、米軍が沖縄県民を始めとした日本国民に事実を隠し続け、沖縄を危険にさらしてきたという印象を与えるため、在日米軍に対する反感がますます高まることが予想されます。

 確かに、米軍が沖縄県民を軽視していたとすれば問題ですが、軍事機密の秘匿の観点や、抑止力により米ソ間で核戦争が起きなかった事実を踏まえれば、功罪両方の視点で事実を評価する必要があります。

 しかし、現下の東アジアの情勢の中で、「沖縄や日本から米軍は出ていけ」という世論が高まればどうなるでしょうか。

 一見、日本から米軍が出て行けば、日本は攻撃されなくなるように思う人もいるかもしれませんが、日本は自主防衛が十分でない以上、世界最強の米国と同盟を組んでいるということは、これ以上ない防衛力を持っていることに他なりません。

 ですから、北朝鮮や中国からすれば、米軍を撤退させ日米を分断したいという思惑があることは明らかです。

 幸福の科学の大川隆法総裁は、9月3日に行われた講演会で、米軍基地反対運動は日米分断のプロパガンダだとし、そのプロパガンダに乗らないよう訴えました。

 敵が同盟を組んでいるのであれば、その同盟を分断してから各個撃破するのは、古来からの戦略の常道です。

 日本の周辺には軍備拡大を続ける独裁国家が二つもあります。
その中で米軍が撤退して、本当に日本の自由と平和を守ることができるのかをよく考える必要があります。