「エンディング産業展」という葬儀や終活などに関する展示会が行われています(※)。
この展示会では、僧侶に代わってロボットによる読経や、IT技術を駆使した遠隔での慰霊など、いわば現代的にアレンジした葬儀や慰霊に注目が集まっています。
こうした展示会に注目が集まることは意味があると思いますが、葬儀や慰霊といった行為を、入学式や卒業式あるいは誕生日など、単に人生のイベントの一つと捉える傾向に憂慮の念を禁じ得ません。
人間には誰しも最後には死が訪れますが、「死とは何なのか」、「死んだらどうなるのか」、この問い掛けに対する答えを見いだせるか否かによって、葬儀や慰霊の意味が全く変わってくるのではないでしょうか。
「死んだら何もかも終わり」と言う考えでは、死んでから当人も困ることになりますが、供養する側の慰霊の気持ちも届くはずがありません。
しかし、普段は唯物的な人でも、慰霊の際は、対象となる人の霊を思い浮かべて祈っているのではないでしょうか。
ですから、こうした展示会に注目が集まっている今こそ、「死は全ての終わりではない」、「人間は転生輪廻を繰り返している存在である」といった霊的人生観を見つめ直す契機として頂きたいと思います。
幸福実現党は、霊的人生観に立脚した政策を掲げていますが、こうした政治こそが真の意味で人々にやさしい政治ではないでしょうか。
※:「エンディング産業展2017」http://www.ifcx.jp/