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2017/08/17【北朝鮮の行動に油断してはいけない】

 グアム島を弾道ミサイルで包囲射撃するとしていた北朝鮮は、弾道ミサイルの発射を一時的に見送る姿勢を示しました。

 北朝鮮メディアは、金正恩委員長が「愚かで哀れな時間を過ごしている米国の行動をもう少し見守る」などと述べたことを伝え、弾道ミサイルや核開発で強硬な姿勢を続ける北朝鮮が軟化した兆しとも受け取れます。

 米国の強硬な姿勢に怖じ気付いたのか、それとも中国などの第三国による仲裁が功を奏したのか、北朝鮮の真意は不明です。

 これに対してトランプ大統領は、SNSで「金正恩は、賢明でよく考えられた決断をした」などと述べ評価する姿勢を示しました。
一見、米朝の双方が自制したかのように思え、国際社会もそのように判断する報道が多いようです。

 しかし、別の見方では、北朝鮮は常に上から目線で米国の行動を評しており、今回もその立場で米国の行動を見守るとしたのに対し、逆にトランプ大統領は、更にその上から目線で金正恩委員長の行動を評したように受け取れます。

 北朝鮮の行動原理は、中国にも通じるものがありますが、面子を非常に重視します。
今回の北朝鮮の弾道ミサイルの発射見送りが、国際社会の圧力に屈しているように捉えられたり、米国から屈辱的な扱いを受けたように思ったりしたならば、従来通りの威嚇を再開するかもしれません。

 我々は、いつ米朝の衝突が始まってもおかしくない状況に変わりはないという前提で、油断することなく必要な準備を整えておくべきです。

【参考】:8月16日付幸福実現党プレスリリース「北朝鮮情勢の緊迫化を受けて(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2017/5281/