小池知事率いる「都民ファーストの会」の国政進出の足掛かりと目される政治団体「日本ファーストの会」が設立されるとの報道がありました。
先の都議選で圧勝した勢いに乗って、次期衆院選でも、自公でもない民進でもない勢力として有権者の受け皿となることを目指しているものと思われます。
しかし、国政の場で何を成し遂げたいのかはっきりしない新しい地域政党が、勢いに乗って国政に進出しようとする様は、「大阪維新の会」と二重写しに見えます。
国政における現在の「維新の会」の現状を踏まえれば、一時期の大阪維新の会の過熱した状況は、一体何だったのかという気がしないでもありません。
そもそも、「日本ファースト」というフレーズを最初に大々的に使ったのは、幸福実現党です(※)。
トランプ政権誕生直後に内外のマスコミがトランプ大統領の「アメリカファースト」の姿勢を批判的に報道する中で、幸福実現党は、報道ではあまり伝えられないアメリカファーストの真の意義を明らかにし、今の政治に必要なのは「日本ファースト」の考え方で日本を強く豊かにすることだと訴えていたのです。
確か、「○○維新」というフレーズも、大阪維新の会が発足する以前に、幸福実現党が「幸福維新」として先に選挙戦で使っていました。
良いものは真似されるという典型なのかもしれませんが、大切なのは、うわべの真似ではなく、何を成し遂げたいのかという中身です。
幸福実現党の志の強さと、訴える政策の先見性と質は、どの政治団体をも上回っているのではないでしょうか。
※:幸福実現党「“日本ファースト”123の政策」(2017年2月主要政策)https://hr-party.jp/policy/