G20サミットがドイツで開幕し、世界的な様々な問題について話し合われる予定です。
その中でもサミット出席各国は、経済のグローバル化について推進する方向で確認したい意向であり、さながらG20サミットは保護主義色を強めるトランプ大統領への包囲網という様相を呈しています。
確かに、グローバル化の推進で世界が公正に発展へと導かれていくのであれば歓迎すべきでしょうが、現在では必ずしも理想通りに運んでいないのが現状です。
米国はその顕著な例の一つです。
グローバル化のもと大きくなった米国発の企業は多いのですが、製造拠点を海外に移したことで国内の雇用が奪われ、本社を海外に移したことで国庫に入るべき法人税収も海外に流出しています。
これは、グローバル化の推進で、愛国心が薄れているということを表しています。
こうした中で自国第一を掲げるトランプ大統領の主張は、一定の正当性があることが分かります。
グローバル化で世界を一律の基準で平準化しようという試みは、別の見方をすれば、一つのものの考え方を押し付けようとする試みとも言え、これは全体主義に繋がるものです。
今こそ、愛国心を持ちつつ、自由な貿易で発展を目指す考え方が必要とされているという視点をもって、グローバル社会を観る必要があるのではないでしょうか。