トランプ大統領がFBIのコミー長官を罷免した件では、ほとんどのマスコミが批判的に報道しています。
これら報道の主たる論調は、「昨年の大統領選にロシアが干渉したとされる件で、FBIによる捜査がトランプ大統領自身に及ぶことを恐れて、コミー氏を罷免したのではないか」ということです。
FBI長官の人事は大統領に権限があるのですから、今回のコミー氏の罷免は、トランプ大統領が権限を行使したにすぎません。
にもかかわらずトランプ大統領は、ロシアと協力関係があったということが前提であるかのように追及を受けています。
こうした中、幸福の科学の大川隆法総裁は、講演で「FBI長官の罷免は当然」との認識とその理由を示されました。
今、北朝鮮問題を解決するためには、アメリカがロシアや中国との関係をよくすることは必要なことであり、国家戦略として守らねばなりません。
トランプ政権は、オバマ政権時代に悪化した米ロ関係するために、ロシアとの関係が良好なレックス・ティラーソン氏を国務長官に任命し、経済制裁の解除を示唆しており、ロシアとの関係改善を図っています。
こうした中でのFBIの捜査は、アメリカからのロシアへの敵対的なメッセージとなりかねず、ロシアがアメリカと敵対し、北朝鮮を応援する事態となれば、北朝鮮を止めることはできなくなってしまいます。
警察のトップが、国家戦略に介入して、足を引っ張ろうとするような動きを見せたことについて、大統領としては罷免する権利は当然であるからです。
昨年の米大統領選で、ほとんどのマスコミや政治関係者がクリントン氏の当選を予想する中、識者の中で唯一と言っていいほど、トランプ氏の当選を言い当てた大川総裁の言だけに重みがあります。
大川総裁は、北朝鮮問題をはじめとした国際的に重要な課題を解決するために、大局的な見地から、今回のトランプ大統領の判断を肯定しています。
今回のコミー氏の罷免は、北朝鮮問題を解決するための一助なのです。
【参考】:5月15日付The Liberty Web「The Perspective ―大川隆法 時事説法―」 http://the-liberty.com/article.php?item_id=12990