政府は、朝鮮半島有事の際の邦人保護について、空路が利用できない場合、在韓米軍が陸路で韓国南部に輸送し、その後、海自艦が日本に輸送することを検討している模様です(※)。
検討内容の詳細は判明していませんが、「20万人もの在韓米国人に加えて、観光客を含めると3万人以上にものぼる在韓邦人を輸送する余力が在韓米軍にあるのか」、「韓国が輸送艦などの海自艦の入港を認めるのか」、「既に多数が侵入しているとされる北朝鮮の工作員や協力者による破壊活動が予想される中で安全に輸送ができるのか」など様々な懸念があります。
ですから、現在、日本の外務省から韓国に対する渡航の安全情報は出ていませんが、北朝鮮の暴発の可能性を踏まえた上で、渡航の是非を判断する必要があります。
韓国の大統領選後に親北的とされる新政権の誕生が予想される中で、北朝鮮は様子見しているとも言われていますが、事態は流動的であるとの前提で考えておくべきではないでしょうか。
※:5月7日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170505-OYT1T50079.html?from=ytop_ylist