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2017/02/15【病院に宗教的な癒しを】

 入院中の患者さんなど、特に非常にシリアスな病状の方は、肉体的にはもちろん、精神的にも困ぱいしている場合が多いようです。
 

 そうした場合、患者にとって、家族や友人など身近な人の存在が力になりますし、医師や看護師などがかける言葉が力となることもあります。
そして、何よりも信仰や宗教の力も大いに助けになることは間違いありません。

 しかし、一部の医療機関を除くと、病院で宗教的な癒しを求めても、取り合ってもらえない場合がほとんどではないでしょうか。
むしろ、精神的なケアは、心療内科などが対応することも多いと聞きます。

 これは日本人の宗教に対する特有の感情が、科学的な合理性の延長である現代医療を施す病院から、宗教的な存在を遠ざけている要因の一つになっているからと考えられます。

 一方、外国においては、宗教の存在が極めて身近なものとなっています。
欧米では、病院内に教会があることも多いと聞きますし、イスラム教圏では例外なく礼拝所があります。

 宗教的な癒しの力が、病状の改善に繋がることは予てから言われていますし、「あの世の存在」を認めることで様々なメリットがあります。
日本においても、特定の宗教に限る必要はないと考えますが、患者が求めた場合、信頼ある宗教が関わることができる環境を法的にも整える必要性を感じます。