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2017/01/24【全てのいじめは犯罪】

 原発事故で福島県から新潟県に避難していた中学生が、いじめを受け不登校になっているとの報道がありました。
最近、報道されている原発事故で避難している児童や生徒へのいじめは、神奈川県での事案が大きな問題となっていますし、新潟県では今回の事案で2件目です。

 今回のいじめについて、新潟県義務教育課は、「福島から避難している生徒へのいじめであり、重く受け止めている」としていますが、加害生徒のほとんどは、その中学生が原発事故の避難者だということを知らなかったとしていますし、知っていた加害生徒も原発事故の避難者だからいじめた訳ではないと話しているとのことです。

 詳細は最終的な調査結果を待たなければなりませんが、今回のいじめと原発事故の避難者とは関係はないことが窺えます。
にもかかわらず、あたかも「原発事故の避難者だからいじめられた」ことを想起させるような報道には違和感を覚えます。

 何度も言いますが、いじめは、「原発事故の避難者をいじめたからより重大」ということではなく、「どのような理由があるにせよ、全てのいじめは許されるべきものではない」ということです。

 いじめられた当事者は、たいへん辛く苦しい思いをしています。
それが、原発事故の避難を理由としているから一層辛いわけではないのです。

 「全てのいじめは犯罪である」という認識で、いじめの撲滅にあたる必要があると考えます。

【参考】:HRPニュースファイル「誰も言わない! いじめ問題解決の急所!」http://hrp-newsfile.jp/2016/3010/