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2017/01/22【状況変化に対応した外交を】

 トランプ新大統領が誕生しました。
就任演説でトランプ大統領は、改めて米国第一主義を掲げました。

 その演説の内容は、トランプ氏が選挙期間中を含め事前に発信していた内容と概ね同じであったため、大きな驚きは有りませんでしたが、オバマ前大統領の路線とは大きく異なる政権運営が行われることを示唆するものでした。

 特に外交面では、中国の覇権的な軍事拡張に対して、オバマ氏以上に強い姿勢で臨むと見られます。
日本としては歓迎すべきであり、トランプ氏の路線に歩調を合わせることが必要であると考えます。

 これに対し、中国はトランプ氏の就任を一定の警戒心を持って見ていることに間違いなく、中国国内ではトランプ大統領の就任のニュースを抑制的に扱っているようです。

 一方、欧州でもトランプ氏の就任に一定の警戒心を持っているとも聞きます。
欧州では潜在的に絶えずロシアの脅威にさらされているという認識がありますが、そのロシアにトランプ氏が接近する姿勢を示していることや、トランプ氏がEUの結束を揺るがしかねない発言をしていることなどを警戒しているようです。

 こうした欧州の警戒感に対し、中国が欧州と結束してトランプ氏に対峙するというシナリオが聞こえてきます。
欧州は地政学的に中国の軍事的な脅威を目の当たりにしている訳ではないので、あながち荒唐無稽な話ではないかもしれません。

 日本は、トランプ新大統領の就任による米国の変化に対応しつつ、欧州に対しても中国への接近に釘を刺しておく必要があるのではないでしょうか。

【参考】:1月21日付幸福実現党プレスリリース「トランプ米新大統領の誕生を受けて(党声明)」https://info.hr-party.jp/press-release/2017/4138/