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2016/11/05【TPPは必要!建設的な議論を】

 TPPの国会承認議案と関連法案が、衆院特別委員会で民進党などが抗議する中、可決されました。
 

 確かにTPPにはメリットとデメリットがあり、デメリットは最小限にすべく議論を尽くすべきですが、TPP自体は、日本の農業改革を促す起爆剤となり得るものであると同時に、独善的な中国に対する国際的な包囲網を築くことになるため、できる限り早く成立させるべきであると考えます。

 しかし、今回の国会審議では、山本農水大臣の失言問題がクローズアップされ、TPPの内容の議論がどこかへ行ってしまった感があります。
山本氏の発言は、軽率であり擁護するに値しませんが、野党は山本氏を追求するあまり、TPPの本質を議論するに至りませんでした。

 また、野党が引き合いに出していた、米大統領選の両候補者がTPPに反対していることをもって日本も拙速に議論を進めるべきではないという指摘も、菅官房長官も言及していたように、普段は野党が忌避していたはずの米国追従に他ならないのではないでしょうか。

 せっかく各国で合意に至ったTPP案を、米国の次期大統領によってちゃぶ台返しにされないように、日本は早期に国会承認しておく必要があります。

 今後、本法案は、衆院本会議をへて参院におくられますが、建設的な議論が行われることを期待したいと思います。